3レターの覚え方 〜AWSのリージョン編〜
エンジニアと呼ばれる人って、コード体系を覚えたりするのって結構好きですよね。 私の周りにもIT業界に携わる人が多いからでしょうか、飛行機にはたまに乗るぐらいでも3レターコードを知っている人が意外に多いという事実。
ヨーロッパ編を書いたら、AWSの中の人に「まあともかく、CloudFrontのログにでてくるところは全部覚えておいていいと思うの。」というお言葉をいただき、AWSのリージョンやエッジロケーション観点で3レターを並べてもいいなーと思いつきまして・・・。
AWSリージョンとは
AWSのリージョンとは簡単に言うとAWS上でEC2という仮想サーバやその他諸々のリソースが動く環境を運用しているデータセンター群がある場所のことを指します。
現在13箇所のリージョンがあり、Comming soonとなっているリージョンが4つあります。(2016年8月現在)
稼働中のリージョンと3レターの覚え方
2016年8月15日追記
AWSの中の人からツッコミが入り、使っているコードは都市コードではなく空港コードということで大幅に書き直しました。
これぞマサカリ!マサカリこえェェェ\(^o^)/
東京は成田(NRT)、ロンドンはヒースロー(LHR)を使用しているということで、複数の国際空港を持つ都市では大規模な方の空港コードを使用していると類推しています。
CloudFrontのログ上に記載されているリクエスト処理を行ったエッジロケーションを表す表記として、そのエッジロケーションの場所の近くにある空港の空港コードがとして記載されているということです。
自分でもログを確認してみたのですが、ほぼNRTばかりで海外のものは少しだけだったため、実際にログ上で確認した場所以外のコードについては筆者にて推測した空港コードを記載します。
東京
東京の空港は羽田と成田(成田は千葉県に所在していますが扱い的には東京です)となります。
基本的に空港コードは都市コードと同一の場合がほぼとなりますが、一つの都市に複数の空港がある場合は都市コードとは異なる空港コードを持ちます。
東京の都市コードはTYO、TokYOですね。
ちなみに羽田はHND(HaNeDa)、成田はNRT(NaRiTa)。
ここまでは楽勝ですね。
ただし、AWSリージョンとしては都市の「東京」を意味しているためTYOとするほうがしっくりするのではと思います。
※成田(NRT)でした。(CloudFrontログで確認済)ソウル
ソウルも金浦空港と仁川国際空港の2つの空港を持つ都市で、都市コードはSEL(SEouL)となります。
金浦空港はGMP(GiMPo)、仁川国際空港はICN(InCheoN)となります。
こちらもAWSリージョンとしては(ry のため、SELでしょうね。
※仁川(ICN)でした。(CloudFrontログで確認済)北京
北京にも実は複数の空港があります。
マルチエアポート対応は国際空港だけではなく国内線のみの空港がある場合にも適用されます。
都市コードはBJS(BeiJing)、北京国際空港をPEK(PEKing)、軍民共用空港である南苑空港はNAY(NAnYuan)となります。
※CloudFrontログで確認はできていませんが、北京国際空港のPEKと推測されます。シンガポール
シンガポールは空港は一つだけです。
このため都市コードと空港コードは同一となるパターンです。
SIN(SINgapore) はい、簡単ですね。
※CloudFrontログで確認済ムンバイ
最近オープンしたインドのリージョンです。
デリーかとおもいきやムンバイ。
ムンバイも空港は一つなので都市コードと空港コードは同一です。
ちなみに空港の正式名称はチャトラパティ・シヴァージー国際空港といい、17世紀の王様の名前から由来しているそうですが、ムンバイ空港で通じると思います。
しかし、コードはBOM(BOMbay)という特殊パターン。
これはムンバイは英国植民地時代にボンベイという地名になっていたのを旧地名であるムンバイに戻したから違いが生まれています。
たまに地名とコードの関連性が全く読めないところがあるのですが、よくよく調べると地名を変更しているためにそうなっているパターンがあります。
同じような地名変更によるコードと地名が大幅に違う場所としてベトナムのホーチミン(SGN・旧サイゴン)、ロシアのサンクトペテルブルク(LED・旧レニングラード)、インドのチェンナイ(MAA・旧マドラス)があります。
インドの場合、他にも地名を変更している都市は多々あります。
地域の成り立ちと一緒に覚えるのも楽しいです。
※CloudFrontログでは未確認ですが、都市コードと空港コードは同一パターンのため、BOMであると推測できます。シドニー
シドニーも簡単パターン。
SYD(SYDney)です。
※CloudFrontログでは未確認ですが、都市コードと空港コードは同一パターンのため、SYDであると推測できます。アイルランド
・・・コレ、国名やないかぃ。。。
ちなみに国コードというものもあります。ISO規格で決まっているようですが2文字と3文字とあるようで、IE、IRLとなります。
ただし、旅行業界的にはあまり馴染みがない・・・そして、ここだけ国コードにしてしまうのはなんだか統一性がなくて気持ち悪いし、なによりも意地!!!w
ということで・・・
アイルランドには以下の国際空港があります。フランクフルト
フランクフルト・・・ハイジが無理やり連れてこられて夢遊病になっちゃったりソーセージが美味しい街です。
こちらも都市コードと空港コードが同一パターンで、FRA(FRAnkfurt)となります。
よくフランス(FRAnce)と間違えやすいのですが「フランス」は国名ですから!!
※CloudFrontログで確認済北バージニア
・・・バージニアは州の名前ですが更に「北」とついている・・・。。
どこやねん・・・というね。。
ちなみにバージニア州北部と空港の位置は以下となります。
このうち、バージニア州にある空港はダレス空港。
ロナルド・レーガンワシントンナショナル空港はワシントンDC、モーガンタウン空港とイェーガー空港はウェストバージニア州になります。
ダレス国際空港が一番フィットするのかな・・・
ちなみにIADとなり、International Airport Dullesで覚えると良いかと。
空港の正式名称はワシントン・ダレス国際空港となりますが、バージニア州にあるので・・・・
※CloudFrontログで確認済オレゴン
コレも州名・・・ まあでもポートランド国際空港かなーなんて感じでPDXです。
PDXも特殊パターンですがPortlanD eXchangeみたいな感じでこじつけてしまいましょう。
※CloudFrontログでは未確認ですが、オレゴンで大きな国際空港というとポートランド空港です。
しかし、CloudFrontエッジロケーションとしてお隣のワシントン州シアトル(SEA / SEAttle)もあるため迷うところです・・。北カリフォルニア
北バージニアと同じパターンです。
アメリカさん、堪忍してや・・・
そしてカリフォルニア州は有名都市がたくさん。
サンフランシスコ、サクラメント、サンノゼ、ロサンゼルス、サンディエゴ・・・「北」ということなのでサクラメントとサンフランシスコとで迷ったのですが、しかしAWS的に考えた場合サンフランシスコとサンノゼの間はいわゆるシリコンバレー・・・ということはサンフランシスコが一番しっくりくるかしら・・・ということでSFO(San FranciscO)。
※CloudFrontログで確認済US GOVCLOUD
・・・どこやねん( ;´Д`)
もはや地名がまったくわからないパターン。
ちなみにアメリカの政府系専用リージョンのため、一般ぴーぽーは使えません。
なのでホントはあんまり関係ないので無視しちゃってもいいのですが、ここまできたら・・・ということでAWSリージョンの地図から類推してみましょう。
そして、実際のこの辺りのエリアの地図が以下。
上の地図でのリージョンの位置と照らし合わせるとソルトレイクシティかなぁ〜〜〜ということでSLC(Salt Lake City)
もう無理くりやでぇ。。
※CloudFrontのエッジロケーションとして公開されている場所でも当てはまりそうな場所がなく・・・もしかしてアメリカ政府専用なので切り離してるのかなーなんて感じで不明です。サンパウロ
はい、オリンピックで盛り上がっているブラジルです。
でもリオデジャネイロへは日本から直行便は出ていないのでどこかしらで乗り換える必要があります。
乗る航空会社により経由地はさまざまとなります。
サンパウロもマルチエアポート対応で、なんと3つの空港が。
グアルーリョスGRU(GuaRUlhos)、コンゴニャスCGH(ConGonHas)、ビラコポスVCP(ViraCoPos)があります。
そして都市コードはSAO(San PaulO)となります。
※CloudFrontログでは未確認ですが、グアルーリョス空港がサンパウロのハブ空港となるため、GRUであると推測できます。
Comming soonなリージョンと3レターの覚え方
NINGXIA
えー、大学時代に中国語を取っていなかったためピンイン表記が超絶苦手です。
ググッたところ、寧夏回族自治区という場所がでてきて・・・。
てっきり、大連とか西安みたいなメジャーな都市が出てくるのかとおもいきや・・・イスラム教徒が多いが混血のため漢族と見分けがつかないby wikipediaということで、どちらかというと少数民族が居るようなところなのですかね。
「自治区」と付いてもいますし。 そんなところにAWSのリージョンが??とも思うのですが・・・。
さすがに地名自体も知らないところだったのでググッた結果でしか言えないのですが銀川河東国際空港という国際空港はあるようです。
銀川市(ぎんせんし)という都市がありコードはINC(yINChuan)となります。 ソウルの仁川国際空港(ICN)と混同しないように。
※CloudFrontログでは未確認ですが、銀川河東国際空港でいいんじゃないかな・・・。UK
まぁ、UKといえばそりゃロンドンでしょう、Anarchy in the UKというとロンドンのことだし!
ということでロンドンもマルチエアポート都市となります。
ロンドンの都市コードははLON(LONdon)、空港コードはヒースロー空港LHR(London HeathRow)、ガトウィック空港LGW(London GatWick)となります。
※LHRでした。(CloudFrontログ確認済み)モントリオール
アメリカにいっぱいあるんだからカナダって要るのかな?なんて思いますがそれは野暮だということで。
モントリオールはトルドー空港とミラベル空港の2つの空港があります。
モントリオールの都市コードはYMQ、トルドー空港はYUL、ミラベル空港はYMXとなります。
カナダの3レターは全部特殊パターンでバンクーバー(YVR)やトロント(YTO)もそうなのですが頭文字が何故かYから始まります。
多分、全部Yで始まるはずなのでYから始まる3レターはカナダのどこか、と思っても良いと思います。
モントリオールのYMQ、もはやMしかモントリオールっぽいところはありませんが、根性で行きましょう。
ここで山形は?!と思ったアナタ、山形空港はGAJ(yamaGAta Japan)デス。 ※CloudFrontログでは未確認ですが、昔はミラベル空港が国際線の発着地となっていたのが現在では貨物便またはチャーター便のみの利用となっていて、トルドー空港のほうがメイン空港となっているため、YULであると推測できます。オハイオ
また州名パターンやでぇ・・・アメリカさん、ホンマ堪忍してやぁ・・・
オハイオ州にある国際空港はコロンバス(CMH / Columbus)とシンシナティ(CVG / Cincinnati)、クリーブランド(CLE / CLEveland)の3つがあり、コロンバスは州都、シンシナティはデルタ航空のハブ空港、クリーブランドはユナイテッド航空のハブ空港となっています。
はい・・どれなのか超迷います・・・
まぁ、コロンバスが一番大きな都市なようなので・・・コロンバスでいいんじゃね?という投げやり感。※CloudFrontのエッジロケーションとしてオハイオ州がまだ無いのですが、クリーブランド空港がオハイオ州内で一番規模が大きいため、CLEと推測できます。
コロンバスのCMHはColumbus Municipal Hangar(コロンバス市格納庫)の略だそうです。
はい、AWSのリージョンだけではなく、Route53やCloudFrontで使われているエッジロケーションも併せて・・と思っていたのですが案外リージョンだけでお腹いっぱいになってしまったので、エッジロケーション編はまた今度・・・
そのうちAzureのとかもやりますかねーってすごい被りそうだけど。
とかいいつつ、オレゴンとかバージニアとかのアメリカの州のリージョンは3レターではなくて普通に州名で呼ぶほうがわかりやすいですね・・・